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『テレビとCMで見る1980年代!』開催レポート

                                   ※この企画展は終了しました※

企画展担当Tです。

10月1日まで放送ライブラリーでは、『テレビとCMで見る1980年代!1978~1989メモリーズ』を開催しています!

漫才ブーム火付け役のバラエティ番組、ヒットチャートを盛り上げる生放送の音楽番組、流行の発信源のトレンディドラマetc…1980年代は、各ジャンルで伝説の番組が生まれ、若者文化をリードしたのはテレビと言っても過言ではないでしょう。

放送ライブラリーでは、『テレビとCMで見る平成・令和ヒストリー展』をこれまでに3回開催しましたが、今回の企画展では、時代の変わり目となった1978年から1989年までの12年間に焦点を合わせ、当時のテレビ番組の紹介やCMの上映で時代を振り返ります!

◆展示内容

テレビコーナー

各年紹介パネル台本、『TVガイド』(87~89年のみ)で、1978~89年の出来事をテレビ番組を中心に振り返るほか、有識者のコラムや番組制作者による寄稿で、当時の思い出や80年代とはテレビにとってどんな時代だったかを語っていただいています。

この企画展の見どころの一つが、テレビコーナーの随所に展示している台本の数々。手書きだったり、表紙に遊び心があったり、テレビ局の当時のロゴが入っていたりと、とても見応えがあります!

テレビコーナー

さらに、会場内モニターでは、当時の世相を取り扱ったミニ番組『時を超えて・フィロソフィア』(CBCテレビ)を上映中です!

そしてそして、会場では当時の小道具や衣装を展示しています!一部ご紹介します♪

・『アメリカ横断ウルトラクイズ』(日本テレビ)関連展示
番組をご覧になったことがある方にはお馴染みの、ウルトラハットと早押しテーブルを展示しています。

6色のウルトラハットを展示中!

ウルトラハットをケースに展示する際、手に取ってみましたがこれが想像以上に重いっっ!!!参加者の皆さんが長時間これを被って、コンマ1秒を争う知力のバトルに挑んでいたのだと思うと、尊敬の念に堪えません。
番組の合言葉は「知力、体力、時の運」。体力が必要なのも頷けます。

早押しテーブルは折りたたまれたコンパクトな状態で、ジュラルミンケースに入ってやってきました。ケースには、ウルトラクイズのロゴのシールや、海を渡った痕跡が…!

・世界初の1/4インチVTRとカメラ(日本テレビ)
日本テレビが、チョモランマの登頂をめざすため、エフティ技研と開発した超小型軽量VTR1号機を展示しています。当時はカメラ部分とVTR部分が分かれていました。
こちらも展示する際に持ち上げてみましたが、手前のVTR部分は重量3.2㎏ということで、肩にずっしりと重みが……
初期のショルダーホンが重量3㎏なので、いつかショルダーホンの実物に触れてみたいと思っている私は、「これはショルダーホンと同じ重みなのか」と謎の感慨に浸ったのでした。

奥:カメラ 手前:VTRデッキ

80年のチョモランマ登頂は、惜しくも残り約100mで断念、8年後にリベンジし、山頂からの生中継に成功しました。

1980年代の音楽シーン

このコーナーでは、『ザ・ベストテン』放送12年の歩み(1位獲得曲・年間ベスト10)から、80年代の音楽シーンを振り返ります。1位獲得曲のレコードジャケットも展示中。展示を見ながら思わず曲を口ずさんでしまうこと間違いなしです!!

CMコーナー

このコーナーでは、「平成・令和ヒストリー展”」でも好評だったCM上映を行っています!80年代のCMは、まるで映画のような作品や、この商品をこんなアプローチで宣伝するのか⁉と驚く作品もあります。

アドミュージアム東京に協力いただき、CMポスターも多数展示しています!80年代といえば、糸井重里さんをはじめとするコピーライターが大活躍した時代。皆さんの記憶にも強く残っているコピーが展示されているかもしれません。
今回展示準備をしていて、糸井重里さんの「ほしいものが、ほしいわ。」(西武百貨店・88年)というコピーが胸に刺さりました。35年前の広告ですが、SNSに情報が溢れ、本当に手に入れたいものが見えにくくなっている今、改めて考えさせられるコピーだと感じました。

また、当時のCMの制作の現場や、現代のCMとの比較などについて、CMの黎明期から活躍されている小田桐 昭さんに寄稿いただきました。小田桐さんは、日本国有鉄道のエキゾチック・ジャパンやフルムーンキャンペーンのCMを手掛けられました。コラムを読んでから上映を見ると、より一層楽しめるかもしれません!

そのほか、ACCに協力いただき『ACC年鑑』も展示しています。

来場者参加型展示 あなたにとっての80年代とは?

来場者に思い出の番組ほか、1980年代のイメージなど、自由にお書きいただき、さまざまな世代の方と80年代への思いを共有できるコーナーを設置。

「エネルギーが満ちている世代!」「80年代丸ごと青春時代でした!あの活気すべてが懐かしい!」というメッセージや、当時を知らない世代の方からは「1980年代にタイムスリップしてみたいです」というメッセージなど、幅広い世代の方に参加いただいています。皆さまもぜひ、熱い想いをお書きください!

◆関連イベント

8月25日からは、企画展会場外の情報サロンにて、【番組上映会】 BLセレクション「テレビに、胸キュン。輝きの80年代番組上映会」を実施します。
こちらも是非お見逃しなく!!

プログラム詳細(クリックで拡大します)

◆開催概要

今、当時を知らない世代にも1980年代カルチャーが浸透していますが、この企画展も、幅広い世代の方に楽しんでいただけるものになれば嬉しいです。皆さまのお越しをお待ちしております!

会  期 開催中 ~10月1日(日)
     ※月曜休館、9/18(月・祝)は開館・19(火)は休館
時  間 10時00分~17時00分
会  場 放送ライブラリー 展示フロア
入  場 無料(入退場自由、事前申し込み不要)
※最新情報はHPまたは公式Xをご確認ください。

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