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vol.4『連続ドラマ ロッカーのハナコさん』(NHK/2002/15分/全24話)

 放送ライブラリーで公開している数多の番組から、スタッフがお勧めしたい番組を連載形式でお届けするこの企画、今回は管理部のMKからイチオシの番組を紹介します。

 今回紹介するのは、連続ドラマ ロッカーのハナコさん」(2002.8.26~10.4放送/NHK)です。

 「~のハナコさん」と聞くと、誰しも学校の怪談で有名なトイレの花子さんを連想するかと思いますが、このロッカーのハナコさんも一流商社・つばさ商事の社員ロッカーに住む幽霊です。

 生前は仕事ができる有能な社員でしたが、不慮の事故で亡くなり、死後幽霊となって社内の自身のロッカーに住みついているハナコさんが、仕事ができない若手女性社員を手助けし、鍛えていくという痛快OLコメディー。翌年には続編の「連続ドラマ 帰ってきたロッカーのハナコさん」も放送されました。

 ロッカーのハナコさんの魅力は、何と言ってもまずハナコさんのファッションです。ハナコさんのツイッギーや「奥さまは魔女」のサマンサのような60年代を彷彿とさせる可愛らしいファッションとヘアスタイルは今見ても憧れを感じます。
 レトロでお洒落なファッションに身を包んだハナコさんはビシビシと若手女性社員を指導していく一方で、チャーミングな一面もあり、厳しくも憎めないハナコさんに強く惹きつけられます。
 そんなハナコさんを演じるのは、多くの作品に出演するともさかりえさんです。他にも吹石一恵さん平山あやさん勝村政信さん風間杜夫さんなど様々なキャストが出演しており、脚本は、「相棒」シリーズや「科捜研の女」シリーズも手掛けた戸田山雅司さん、音楽は「古畑任三郎」シリーズのテーマ曲も手掛けた本間勇輔さんが担当しています。

 私は元々小学生の頃にこの作品を観ていましたが、その頃はハナコさんのファッションやドラマのコメディー部分にばかり目を向けていました。ですが、社会人になった今見返してみると、仕事に上手く対応できない若手社員たちがハナコさんに指導されながら次第に仕事の楽しさを見出すストーリーに共感し、幼い頃とは違った見え方に面白さを感じます。

 女性は出世できないと言われたり、今では死語のような扱いの"寿退社"も当たり前に登場する2000年代のドラマで、現代とは若干時代の変化も感じさせるところもあるかと思いますが、仕事とは何か、仕事のやりがいをどう感じるかなど仕事に対するマインドは現代と通じるものもあり、皆さんも観ていて共感できるところが多くあるのではないでしょうか。

 放送ライブラリーでは、「連続ドラマ ロッカーのハナコさん」1話~4話と続編の「連続ドラマ 帰ってきたロッカーのハナコさん」1話・最終話をご視聴いただけます。
1話15分で「漫画原作」のコミカルさで気軽にクスっと笑える懐かしの2000年代ドラマ「連続ドラマ ロッカーのハナコさん」を観に、是非放送ライブラリーまでお越しください。

「連続ドラマ ロッカーのハナコさん」1話
「連続ドラマ ロッカーのハナコさん」2話
「連続ドラマ ロッカーのハナコさん」3話
「連続ドラマ ロッカーのハナコさん」4話
「連続ドラマ 帰ってきたロッカーのハナコさん」1話
「連続ドラマ 帰ってきたロッカーのハナコさん」最終話

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