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【上映会レポート】 番組を視聴する会 震災を伝える・記録する・考える~福島へ それぞれの思い~

2023年3月11日(土)・12日(日)にわたって、東日本大震災と福島を伝える番組上映会「番組を視聴する会 震災を伝える・記録する・考える~福島へ それぞれの思い~」を開催しました。(会場:情文ホール)

◆今回の上映会企画にあたって

2022年8月末、全町避難が続いていた福島県双葉町で、約11年半ぶりに帰還困難区域の避難指示が一部解除されました。その後、浪江町、富岡町、5月1日には飯舘村でも避難指示が一部解除となり、今後は復興の具体的なあり方が求められることとなるでしょう。

しかし、避難指示が解除されても「復興」という言葉の陰で一人一人が抱える事情や心境は多種多様です。

2020年はコロナ禍で故郷に帰れない期間が長く続き、行動制限に日本全国で重く苦しい空気が漂っていました。あの震災からずっと故郷に帰れない人たちがいるということを、多くの方が自身を重ねて考えたのではないでしょうか。

「帰還」という選択肢が生まれた今、福島の人たちはこれからの暮らしをどう決めるのだろう。
その思いから、福島の人たちは中間貯蔵施設を受け入れることになった故郷とどう向き合い、自分たちのこれからの暮らしに考えを巡らせてきたのか、
「復興」という言葉で覆われてしまっている住民一人一人の気持ちを改めて知りたいと、今回の上映会では「故郷と選択」をテーマに番組を選びました。

◆上映番組

(放送日順、放送ライブラリーでいつでもご覧いただけます。)

   ウィークリーニュースONZE アーサー・ビナード日本人探訪 今の日本を福島のレンズで切り取る作家 福島県 赤城修司(2016/日本BS放送)
   FBCスペシャル2016 福と福と復 ~震災避難5年目の決断~(2016/福井放送)
   BS1スペシャル ノーベル文学賞作家 アレクシエービッチの旅路  チェルノブイリからフクシマへ 後編 フクシマ 未来の物語(2017/NHK)
    映像’17 自主避難者はどこへ 迫られる「帰還」か「定住」か(2017/毎日放送)
    故郷はどこに 原発事故から7年 こどもたちの今(2018/福島中央テレビ)
⑥    踊るふるさと 請戸の安波祭(2019/テレビユー福島)
⑦    NNNドキュメント’19 3・11大震災シリーズ89 アリの叫び ~原発事故避難者たちの選択~(2019/山形放送)
⑧   SBCスペシャル まぼろしのひかり 原発と故郷の山(2021/信越放送)
⑨ テレメンタリー2021 変わる古里-フクシマはいま-(2021/福島放送)

◆上映会の様子

上映会のアンケートでは、「あの日から12年が経ったけど、絶対に忘れてはいけないこと。改めて考え直すことができた」、「各個人を通して原発避難者の状況がよく表現されていた」などのご感想があり、番組内に登場する個人の視点を通して震災を振り返る方が多くいらっしゃいました。


地元・福島の放送局だけでなく、福島以外のローカル局も、福島から避難した住民を取材するなど、精力的に番組を制作しています。

今回上映した番組は、放送ライブラリーでいつでもご覧いただけます。「自分だったらどうするだろう」という視点で、ぜひご覧いただけると嬉しいです。 

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